ニシメソでは、覚醒が進む過程を「3次元を抜ける」という言葉で表現することがあります。これは物理的にどこかへ移動するという意味ではなく、恐れや不足感を土台にした生き方から、少しずつ離れていく感覚のことを指しています。
3次元的な生き方とは、周りと比較したり、失うことを恐れたり、常に何かが足りないという感覚に突き動かされて行動するあり方です。これは特別なことではなく、多くの人にとってごく自然な出発点だとニシメソでは考えています。
「3次元を抜ける」というのは、この恐れや不足感がすっかりなくなるということではありません。むしろ、そうした感情が湧いてきたときに、それに飲み込まれず、少し距離を置いて眺められるようになっていく過程を指しています。
この感覚は、日常のふとした瞬間に現れます。たとえば、これまでなら不安で仕方がなかった状況に対して、「今回はなぜか落ち着いていられる」と感じる瞬間。あるいは、他人と比較する気持ちがふと湧いても、それに振り回されずにいられる瞬間です。
こうした変化は、感情を我慢したり抑え込んだりした結果ではなく、感情を丁寧に感じきる練習を積み重ねてきた結果として自然に起こります。無理に3次元的な考え方を排除しようとするのではなく、恐れや不安をそのまま受け止めながら、内側の安定を育てていくプロセスです。
3次元を抜けたからといって、日常生活が劇的に変わるわけではありません。仕事も人間関係も、これまでと同じように続いていきます。変わるのは、それらの出来事への向き合い方や、心の反応の仕方です。
私が伝えたいのはこれです。3次元を抜けるというのは、どこか別の世界に行くことではなく、今いる場所で、恐れに振り回されない自分と出会っていくプロセスです。今日、不安や比較の気持ちが湧いたら、それを否定せず、少し距離を置いて眺めてみてください。
実際に「以前なら眠れないほど悩んでいたはずのことが、今は不思議と落ち着いて向き合えている」と話す方もいます。これは無理にポジティブになろうとした結果ではなく、感情ときちんと向き合い続けてきたことの表れだと言えます。
3次元を抜ける過程に、決まったスピードや順番はありません。人によって進み方はさまざまで、行きつ戻りつしながら進んでいくことも珍しくありません。焦らず、今の自分の状態をそのまま受け止めながら、日々の感情との向き合い方を丁寧に積み重ねていくことが大切です。
周りから見て変化がわかりやすい人もいれば、本人にしかわからない静かな変化を重ねていく人もいます。どちらが正しいということはなく、自分のペースで進んでいくことそのものが、3次元を抜けるプロセスの一部だと捉えてみてください。
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