楽しみにしていた旅行の前の晩。天気予報を見ながら「雨だったらどうしよう」「渋滞に巻き込まれたら」「忘れ物をしていたら」と、悪いほうの想像ばかりが浮かんでくる。せっかくの楽しみなのに、気づけば心配で胸がいっぱいになっている。そんな自分に「またネガティブになってる」とがっかりしていないでしょうか。今日はネガティブ思考をやめる方法を、ニシメソの視点から感情の面でほどいていきます。
ネガティブ思考は「直すもの」なのか
一般的には「ポジティブな言葉に言い換えよう」「良かったことを書き出そう」と、考え方を切り替える方法が勧められます。助けになる場面もありますが、これは3次元式の捉え方なんです。浮かんできた思考を「間違ったもの」として扱い、上から別の考えをかぶせているだけなので、なぜその思考が湧いてくるのかという内側には届いていません。だから言い換えても、しばらくするとまた同じ心配が戻ってきます。
思考の奥には、感じきれていない感情がある
ニシメソでは、ネガティブな思考そのものより、その奥にある感情を見ます。旅行前の心配の奥にあるのは、多くの場合「恐れ」です。感情マップでいえば恐れは「分離」の位置。「何かあったら自分では対処できないかもしれない」という前提が、悪い想像を次々と呼び出しているんです。
感情は敵ではなく、いまの自分の位置を知らせてくれる通知のようなもの。「内面が先、現実は後」という原理でいえば、通知を無視して思考だけを止めようとしても、通知は鳴り続けます。ネガティブ思考は、受け取ってもらえなかった通知が形を変えて、頭の中で鳴っている状態なんですね。
やめようとする人がはまりやすい3つの落とし穴
落とし穴1:ネガティブな自分を責める 「また考えてる」と責めると、恐れの上に自己否定が重なって、ノイズがもう一枚増えます。
落とし穴2:ポジティブで上書きする 前向きな言葉を足しても、体の中の感覚はそのまま残ります。ニシメソが大切にしているのは、足し算ではなく引き算です。
落とし穴3:一度で消そうとする 恐れは一回感じたら終わりではありません。浮かぶたびに受け取ることを、静かに続けていくことが大切です。
今日からできる3ステップ
ステップ1:思考に気づいたら、追いかけずに止まる 「いま悪いほうを考えてるな」と気づくだけで十分です。内容が正しいかどうかを検証しなくて大丈夫です。
ステップ2:その奥の感情に名前をつける 「不安」「怖い」「心細い」。思考の言葉ではなく、感情の言葉で呼んであげます。
ステップ3:体のどこで鳴っているかを確かめる 胸の重さ、お腹のそわそわ、肩のこわばり。変えようとせず、その感覚が少しゆるむまで付き合います。
まとめ
ネガティブ思考は、やめようとするほど居座ります。必要なのは思考を止めることではなく、その奥の感情を受け取ること。受け取るたびに頭の中のノイズは少しずつ静まり、もともとの落ち着きを思い出していけます。
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