何年も前に言われた一言を、ふとした瞬間に思い出して、胸の奥が熱くなる。相手はもう忘れているかもしれないのに、自分だけが許せないまま立ち止まっている。「許さなきゃ」と思うほど苦しくなる。そんな許せない気持ちを、抱えていないでしょうか。今日は「許せない人を許す」ということを、ニシメソの視点から感情の面でほどいていきます。
許せない人を許すとは?
一般的には、「相手を許すと自分が楽になる」「恨みを持ち続けるのは自分のためにならない」と言われ、許すための考え方や努力が勧められます。ただ、これは3次元式の捉え方なんです。許すことを「やるべきこと」にしてしまうので、まだ許せていない自分を、さらに責めることになります。許せない気持ちの奥で何が起きているのか、という内側の問いには届いていません。
ニシメソ的に見ると
ニシメソでは、許せない気持ちを「怒り」の感情として見ます。感情マップでいえば、怒りは「抵抗」の位置。「あれは受け入れられない」と、あの出来事に今も抵抗し続けている状態です。つまり許せないのは、心が狭いからではなく、あのときの怒りや悲しみを、まだ感じきれていないからなんです。
「内面が先、現実は後」という原理でいえば、許すという行為も、頭で決めるものではなく、感情が感じきられた結果として、自然に起きる変化です。許そうと頑張ると、怒りは蓋をされて残ったまま、「許せない自分はダメだ」という自己否定が重なります。先にすることは、許すことではなく、怒りをそのまま感じることなんですね。
よくある勘違い3つ
勘違い1:許さなければ前に進めない 許すかどうかを決めなくても、感情は感じきれば動き出します。順番は、許すが先ではなく、感じるが先です。
勘違い2:許すとは、相手の行動を認めることだ 許すことと、起きたことを肯定することは別です。出来事はそのままで、握っている怒りだけが手放せます。
勘違い3:怒りを感じる自分は心が狭い 怒りは、大切にしていたものがあったというサインです。責めるほど抵抗が重なるので、まず認めてあげてください。
ニシメソ実践法3ステップ
ステップ1:その人を思い出した瞬間に、気づく 胸が熱くなったら、「怒っているな」「悔しかったんだな」と名前をつけます。
ステップ2:体のどこにあるか感じる 胸の熱、喉の詰まり、お腹の硬さ。相手への評価や理由は探さず、場所と質感をただ観察します。
ステップ3:波が引くまで、そのまま付き合う 感じきったあと、「あのときの自分は傷ついていたんだな」と、自分に一言かけてみます。
まとめ
許せないのは、相手が悪いかどうかの問題というより、怒りを握り続けているというサインです。許そうと頑張るより、怒りを感じきる。握っていた手がほどけたとき、許すかどうかを決めなくても、気持ちは自然に軽くなっています。
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