波動が乱れやすい人と、乱れても戻る人の違い
「波動を上げたいんです」という相談を受けることがよくあります。多くの人が目指しているのは、常にテンションが高くて、いつもポジティブでいられる状態だと思うのですが、ニシメソではそもそも波動を高いところに固定し続けることを目指していません。波動というのは常に揺れ動くものであり、揺れること自体は自然な現象だからです。
問題になるのは、波動が揺れたときにどこに戻るか、という点です。同じように嫌なことを言われても、一日中引きずってしまう人もいれば、一時的にへこんでも数十分で元の状態に戻る人もいます。この違いを生んでいるのが、今日お話しする「軸」という概念です。
軸とは何か、波動とどう関係しているのか
軸とは、自分自身の中心であり、波動の基点のことです。波動が海の上の波だとすれば、軸はその下にある海底のようなものだと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。表面の波は天候によって大きくも小さくもなりますが、海底そのものが動くことはありません。
軸が入っている人は、外側で何が起きても、自分の中心そのものは揺らがないという感覚を持っています。だから多少波動が下がっても、時間が経てば自然に元の位置に戻っていきます。一方、軸が抜けている状態だと、波が起きるたびに自分自身がどこかへ流されてしまい、戻る場所がわからなくなってしまうのです。
軸が抜けている人がやってしまっていること
軸が抜けている状態というのは、実は特別な人だけに起きることではありません。多くの人が日常的に経験しています。誰かに評価されると安心し、評価されないと不安になる。周りと比較して落ち込んだり、逆に優越感を持ったりする。これらはすべて、自分の中心を外側に預けてしまっている状態です。
ニシメソではこの状態を、証拠が先にあって、それに応じて感情が動く「3次元式」と呼んでいます。出来事が先にあり、それに意味付けをして感情が生まれ、その感情によって人生が作られていく。恐れがベースになっているため、常に何かを監視したり、比較したり、防御したり、説明したり、戦ったりすることに追われます。これが続くと、体は慢性的な緊張状態、いわゆるFFモード(ファイト&フライト=闘争逃走反応)に入ってしまい、エネルギーがどんどん漏れていきます。軸が抜けている人ほど、この状態に陥りやすいのです。
軸が入っている状態と5次元式の関係
これに対して、軸が入っている状態というのは、意味が先にあり、その意味に応じて感情が動き、行動が生まれ、現実が作られていくという流れです。ニシメソではこれを「5次元式」と呼んでいます。同じ出来事が起きても、そこにどんな意味付けをするか、どの前提に立つかを自分で選んでいる状態です。
これは「常に機嫌よくいなさい」とか「ポジティブに考えなさい」という話ではありません。怒りや悲しみを感じることがあっても構わないのです。大切なのは、その感情に飲み込まれて自分の中心を見失わないこと。感情はナビゲーションであり、敵ではありません。恐れは分離、怒りは抵抗、悲しみは喪失を握っている状態を、安心は本来の位置に一致している状態を示しています。感情に気づき、それが体のどこにあるかを感じきることができれば、軸はまた自然に戻ってきます。
軸は体からも作られる
軸という言葉を聞くと、精神的なものだけをイメージする人が多いのですが、ニシメソでは体の土台も同じくらい重視しています。人間はバイオロボットのようなもので、電気信号によって動いています。そしてミネラルはその電線の役割を果たしており、生体電流が脳や筋肉、感情までコントロールしています。
ミネラルが不足していたり、腸内環境が乱れていたりすると、生体電流の流れそのものが不安定になり、意識だけを整えようとしてもなかなか軸が入りません。体・感情・知性・精神、この4つを整えていくことで、初めて安定した軸が作られていきます。まず体を整えるというのは、ニシメソの実践の出発点でもあります。
軸は新しく作るものではなく、思い出すもの
ここで大事な前提をお伝えしておきます。軸というのは、これから頑張って新しく作り上げるものではありません。もともと人間には備わっているものであり、様々な思い込みやノイズが重なった結果、見えにくくなっているだけなのです。世の中は「もっと頑張ろう」「もっと強くなろう」という足し算の発想で軸を作ろうとしますが、ニシメソではその逆で、余計なものを足すのではなく、静かにしていくことで本来の軸が自然に現れてくると考えています。
今日はちょっとノイズが多いな、と感じる日があってもいいのです。それは自分が壊れているという意味ではなく、単にノイズが重なっているだけ。そこに気づいて、少し静かになる時間を作ってみる。それだけで、波動が揺れても戻ってくる場所を、体はちゃんと思い出していきます。
波動を追いかけるのではなく、軸に戻る
波動を高く保とうと必死に頑張るよりも、揺れても戻れる軸を持っているかどうかのほうが、実際の人生にはずっと大きな影響を与えます。軸が入っている人は、そもそも変なことを考えませんし、変なことも起こりにくくなります。それは特別な能力ではなく、本来誰もが持っている在り方です。
今、自分がどんな前提に立っているか。そのことを一日の中で何度か静かに確認してみるだけでも、少しずつ軸の感覚は戻ってきます。波動は結果であり、軸はその土台。まずは足すことより、静かにすることから始めてみてください。
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